花見の風景
読まなくなった本がたまってきたので中目黒の古本屋に売りに行った
ヒゲの店主が手際良く査定してくれて10冊で2050円
汚れた文庫2冊は引き取ってもらえなかったけど、ま、いいんじゃない?
そう言えば今日は4月の第1日曜日
桜の名所・目黒川に足を向けてみる
最近、目黒川沿いに会社から歩いて帰ることがたびたびあって
この川に愛着も沸いてきたところ
今年は震災のおかげで花見は自粛モードかもと思っていたが
そうでもない
大宴会やってるグループはさすがに少ないけど
座り込んで飲み食いしている人はそこそこいる
屋台もいっぱい出てる
おでんに焼鳥、お好み焼きに煮込み
どれもうまそうじゃん
ぼくさ
野外の花見宴会に参加するのって実はあんま好きじゃないだけど
(お尻が痛くなるし寒いし)
花見してる人を見るのは好きなんだな
開放的ってのはいいじゃん
こういうの毎日あってもいいじゃん
そりゃ震災は深刻な大事件だけど花見するなってのは筋違いじゃない
すれ違ったビール片手の女のコも
「自粛自粛じゃ楽しみがなくなっちゃう」って隣のコに喋ってた
それじゃぼくも何かいただきましょか
おっあの肉の塊はトルコのケバブ、好きなんだよ
「すみません、そのおっきい奴下さい」
「ハイ、アリガトゴザイマス」
彫りの深い、浅黒い顔の男はぼくに笑顔を向け
慣れた手つきで肉を削り落し始めた
紙の中にパンを敷き、野菜をたっぷり、肉たっぷり
うまそうな赤いソースをたっぷりかけて
はい600円
えいっとかぶりつくと香ばしい肉の旨みが口いっぱいに広がってきた
紙コップのホットワイン(500円)も買う
ふぅ、あったかい……熱っ
おっと忘れちゃいけない桜
満開の一歩手前って感じだったけどとってもきれいで
曇った空の下でもよく映えた
今回発見したことは
木の幹から直接咲く花も結構たくさんあるってこと
こういう"反主流派"の花たちに対しては
群としてじゃなく、ポツッポツッと、一個の花として咲くところに
共感を覚えてしまうね
シート敷いて大宴会するんじゃなくて
道の端っこにちょこっと座って1人、2人でお酒飲んでる人たちにも
共感を覚えてしまいます
街角に募金箱があったので1000円札を入れる
古本売ったお金はこれでなくなった
そしてそれ以上は被災地の方々のことは考えずに
目の前に広がる
花と人が入り乱れる風景の中に
ほろ酔い気分で
もう一度入っていったのだった
|