データ化を乗り越えて
りゃりゃりゃ
人間のデータ化って奴を
受け入れちゃってる自分がここにいるぞ
正月休みが終わって、ネットを介してのいわゆる婚活が始まった
地域だの年齢だの収入だので選りわけされ
条件が合致した相手のところに「紹介状」が届く
データマッチングという方式
男性は「定収入」があることを証明できなければ登録させてもらえない
稼げなければお呼びじゃないって?
女性は収入の代わりに「若さ」が厳しくチェックされるだろう
堂々と行われる性の商品化
いいでしょう
相手に対しても自分に対しても残酷なことをする
そういうことも了解して始めたんだから
アプローチかけたりかけられたり
その中で何人もの女性とメールのやりとりをし
話が弾んだ人とは食事をした
それがさ、聞いてよ
はっきり言ってすごく楽しいんだ
ぼくが会った人はアラフォーの人が多かったが
魅力的な人ばかりだった
仕事を頑張っていたり、趣味に打ち込んでいたり
今まで散々一人で楽しく過ごしてきたからそろそろ男をGETしよう
そんなギラギラした雰囲気が漂っていて
おとなしい感じの人は一人もいなかったな
会った直後に「お断り」のメールをいただくこともあったが
そういうルールだから仕方ないし、「次」もあるので別にショックじゃない
アパレルメーカーに勤めるオシャレ上手な彼女は
美術にすごく詳しくて、かつ酒にメチャクチャ強く
ぼくはシャガールの話を聞きながら
酔い潰れてウトウトしそうになってしまった
暇さえあれば旅行に行くという小柄で精悍な彼女は
体力作りのために筋トレを欠かさないと言って
袖をまくって力瘤を触らせてくれた
看護師をしているシングルマザーの彼女は
子供たちを実家に預けてきたから久しぶりに自由、と豪快に笑い
でも話題はすぐ子供のことになり
ケータイの写真を100枚以上も見せてくれた
みんな、生きてるなあ
女である前に生き物なんだなあ
結婚は共同生活、表面を取り繕っても仕方ない
40代ともなると悟っていて
注文した料理はペロリと平らげる
「人間のデータ化」を乗り越えて成り立つ
恋愛ともお見合いとも違う男女の出会いの形
こういうの、悪くないなあ
そんなことを
今日ドイツ料理店で会った
(話がすれ違ってたかなあ、お断りかなあ)
アクセサリー作りを習っているという
歯科衛生士の女性の濃いめの眉毛を思い浮かべながら
つらつら考えたのだった
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