喫茶店でビンボー揺すりしているぼく
"両膝の震え"が先にあったのさ
テーブルの下で
震えがあった
何もない空間にぶらぶらだけあるなんて素敵だ
それが最初だった
やがて"両膝"らしき淀みが生まれ
そこを拠点として震えの"影"が立ち上がる
真っ黒なカビが浴室のタイルを這うように
影は背もたれに沿ってみるみる椅子を垂直に満たしていく
みるみる みるみる
ほうら、出来上がり出来上がり
「喫茶店でビンボー揺すりしているぼく」が、さ!
いっちょまえに、ぼく、へなへな伸ばした腕で凹んだガラスを引き寄せ
中の透明な液体をがらがらと飲んだ
「さあて、今度の休みどこ行こうか?」
おぅ、喋ったじゃないか、ぼく
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